宝くじは納税証書?夢を売る宝くじの魔力と使い道
年末になると、年末ジャンボ宝くじ。それをはじめとした、LOTO6、ナンバーズといった宝くじ当たれば、「億」の単位のお金がもらえる。当たったらどうしよう。何に使おう?どこに行こう?何を買おう?夢広がる宝くじを買った後。その後、当選発表で絶望。
1等が当たる確率は何千万人に1人という低確率。そんなの当たるわけがない。でも買ってみなきゃわからないとやっぱり買ってしまう。こういう経験をしている人も、大勢いるのではないでしょうか?
そんな宝くじ、実際にどのような用途で使用されているのでしょうか?
それでも宝くじを買ってしまう理由
宝くじを買って大きく当てたいという魔力。どうしてやめられないのでしょうか?その理由は、3つあります。
1.気軽に300円という金額から購入できる
薬局でも本屋でも、購入場所が制限されず比較的どこのエリアでも購入できるというのも、買ってしまう理由の1つでしょう。中には、高額当選したとアピールしている場所もちらほら。300円だけ買ってみる。という娯楽として楽しめる金額なのも継続購入をしてしまいます。
2.認知度が高いギャンブルである
誰でも知っていて、誰でも手軽に購入できて、当選確認をするだけという簡単な仕組み。CMなどの広告宣伝に力を入れているところもあり、すべての日本人が認知しているというのも大きな理由の1つです。
3.今の所得に満足していない
何と言っても、高額な懸賞金。宝くじを購入するだけで億単位のお金を得る可能性がある。そう考えるだけでも、夢が広がります。事実、所得が少ない人が宝くじをはじめとしたギャンブルに使うお金は多いです。そして、この300円と億という金額差が購買意欲をそそらせるのです。
宝くじの還元率
そんな宝くじ。売上の何%が還元されるのでしょうか?平成27年度の販売実績を参考にしています。購入して実際に還元されるのは、約47%。300円買ったら、141円。1万円買えば、4700円戻ってくるというような還元率です。他のギャンブルに比べてかなり低い数字になっています。
全体販売累計額:9154億円 47%
印刷発券費用額:1098億円 12%
社会貢献広報費:112億円 1.2%
収益金 :3639億円 39.8%
(http://www.takarakuji-official.jp/about/proceeds/)
税金の理由は、売上=公共事業へ
宝くじの発売元は「地方自治体」です。法人などで販売することは禁止されています。つまり、販売を独占していることになります。そうしてまで、国は「宝くじ」を収入源として運営しています。
平成27年度の例ですが、日本全国で販売された「約3753億円」を公共事業に使われています。こうして、確実に儲かる仕組みを利用することで、国は財源を確保していることになります。
あなたが買ったその宝くじ。それは、自主的に納税しているのと一緒なのです。
収益は東日本大震災への支援にも
あなたが買ったその宝くじ。震災復興支援にも利用されているのです。生活支援、撤去、回復事業はもちろんのこと。携帯無線機の整備、学校関連再建費、
道路復旧、観光誘客対策などです。
宝くじは国が夢をチラつかせた納税証書
宝くじは還元率が低い。しかし、大きな夢を求める人がたくさんいるからこそ、9000億円という売り上げを達成。そして、約3000億円という資金を公共事業に調達している国家。法律で規制し、独占。
最高金額で消費者を煽り、購買意欲をそそらせます。ギャンブルを運営している裏には、確実に儲かるシステムがあります。
宝くじを買う=夢を買う=納税ということに繋がりますね。
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