トランプ氏と米利上げの気になる今後
トランプ氏が米大統領選にまさかの勝利を果たしてから、全世界的に異様な株高が続いています。
選挙が終わるまでは“ヒラリーが勝利したら、円高・株安になる”と予想していたエコノミストが大多数でした。
来年以降、この株高・円安はどうなるのか?気になるところですが、そんな中で米国の中央銀行にあたるFRB(連邦準備制度理事会)が1年ぶりに利上げを決定しました。
利上げとはなにか?
金融政策の一種で、中央銀行が国債の金利を上げることを利上げといいます。FRBは「政策金利」に注目して、景気が過熱しそうになると利上げ、景気をもっと押し上げる必要があると判断をすれば利下げを行います。
「政策金利」とは金融機関が短期的にお金を貸し借りするときの利息のことです。トランプ氏が勝利してから一気に株高に傾きましたが、FRBはバブルを警戒して、0.25ポイントの利上げを行いました。年間では0.5から0.75ポイントになります。
日本の投資家にどんな影響がありますか?今は投資のタイミングとしてどうでしょうか?
米国が利上げすることで、外国為替市場では、円を売ってドルを買う動きが加速しています。今後円安ドル高が進むでしょう。
米国が利上げを行ったことによって、マイナス金利政策を続ける日本との国債の利回りの差はさらに大きくなり、加えて景気が低迷している日本に比較すると、中央銀行であるFRBが利上げした米国債のほうが投資対象として“堅い”と判断されます。
ですからあなたがもしショートの取引が得意なら、今後短期間で利益が出ることもありうると言えます。
円安・株高が今後の日本経済にどういう影響を及ぼしますか?
ガソリン代や輸入に頼っている食料品の価格(バター等)がさらに値上がりするでしょう。
円安は輸出企業には追い風になるので業績が改善する企業も増えそうです。トランプ氏の勝利はドルの魅力を押し上げましたが、同時にドル高は米国企業の輸出にはマイナスになるために、今後は米国企業の業績に悪影響が出るというエコノミストもいます。
まとめ
米国では個人向けのローンの金利や、企業向けの銀行の貸付の際の利息などが上がると言われています。
「利上げ」のことを「テーパリング」という呼び方もしますので覚えておきましょう。
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